小規模の住宅を障害者グループホームに変えて開業する時に、窓の大きさに規制があるって本当でしょうか?
もしそのグループホームの規制に違反するなら窓をリフォームしないといけないので費用など気になります、、。
一般的な戸建をグループホームで利用するには窓に基準があります。
障がいをお持ちの方は火災の際に避難が遅れると想定されていることから戸建の建物も普通より厳しく規制されます。
窓のトラブルでグループホームの運営が困難になることを恐る方もいると思うので、ポイントと注意点をご説明いたします。
- グループホームの物件の窓の大きさの基準がわかる
- グループホームの物件の窓の広さの基準わかる
- 窓の設備をリフォームする時の費用がどれくらいかわかる
グループホームと窓の大きさの基準とは?
グループホームの利用では戸建住宅の窓とは、単なる採光だけではなく避難経路としても利用されることが想定されます。
それゆえにグループホームとして開業を予定する戸建住宅の窓は、一般的な住宅利用とは違った観点から規制を受けることになります。
グループホームで利用するための住宅を探すときに是非窓の設備はチェックしたいので、その基準が知りたいです。
窓のどのポイントや大きさについて注意をしたらよろしいでしょうか?
建設するのにそれ程規制が多くない戸建住宅の中には様々な形や大きさで窓が設置されています。
障がいをお持ちの方は火災の際に避難が遅れると想定されていることから戸建の建物も普通より厳しく規制されます。
これまで多くの開業予定の物件を見て参りましたのでグループホーム利用で規制される窓の基準や注意点をご説明いたします。
窓に対する規制
グループホームとして利用する戸建の住宅の窓は建築基準法により次のように規制されます。
・すべての居室において、天井から下方 80cm 以内にある開放できる窓の面積を各居室の床面積の 1/50 以上確保する。
この窓に対する規制は、グループホームでの災害を想定しているところにポイントがあります。
<ポイント1>
「天井から80cm以内」:上空部に溜まる煙が部屋の中で滞留しないように窓が逃げ道になる必要があります。
平均ですが居室の天井の高さは2.4mなので「80cm以内」とは、だいたい天井から3分の1くらいのところまでに窓があればいいということです。
特に和室などはあまり窓の位置が計算されて作られていないのでお気をつけください。
<ポイント2>
「窓の面積を各居室の床面積の 1/50 以上確保」:災害時に内部にいる者が外部に出るために利用できる大きさになっている必要があります。
グループホームの1室の最低面積は7.43㎡なので、窓の面積は最低でも約0.14㎡、正方形にすると辺の長さが約38センチ必要になります。
気をつけたいのは、建設当初は住居の予定をしていなかった建物がのちに住居として利用されているケースで、この場合は普通ではない大きさで窓があるケースを散見するのでお気をつけください。
窓をリフォームする費用
これまで説明した、グループホーム利用の戸建住宅の窓の基準を確認して、もし基準から外れているとリフォームをしてグループホームとして利用しなければなりません。
これまで福祉事業に携わってきたので窓のリフォームについて何もわかりません、、、
窓のリフォームの費用はどれくらいかかるでしょうか?
窓のリフォーム費用は物件の状態によりますので一概には言えませんが、参考のために複数の状況を想定してご説明いたします。
<ケース1>窓を小さくする場合
費用:約10〜30万円
<ケース2>窓を大きくする場合
費用:約30〜50万円
<ケース3>2階以上にある窓をリフォームする場合
上記費用に追加して10〜15万円
注意すべきポイントは、窓のリフォームは戸建住宅の外壁や構造に変化をもらたす可能性が大きいことです。
窓の大きさなどを変更することにより、グループホームの利用のための他の規制に抵触しないように気をつけましょう。
まとめ
障害者グループホームのために戸建住宅を探していたところなので、窓の大きさの規制について知ることができてよかったです!
リフォームの費用のおおまかな基準も把握できたので、グループホーム開業に向けて総合的に考えることができます。
一般的な戸建をグループホームで利用する時に窓の規制に引っかかってトラブルになったと聞くことはあまりありません。
しかしこれから休眠している様々な建物が福祉事業に活用されることになると思うので、思わぬ落とし穴に落ちない為に窓の規制もご説明いたしました。
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